バキッ





え……



そこにいたのは、紅音だった。



スタンガンを持っている手を軽々と折ったのだ。



「お前……」




「赤姫さん。私も紅姫だよ。」



なんで、彼女がここにいる。



「お前は……あの時の人質!」


「久しぶり。この子には借りがあるから」



彼女は私に手を差し伸べた


「まずは、あいつら倒すよ。ほら」




鼓動がとまった。



私は……




彼女の手を取った。




「言われなくても……」




私は木刀拾って、いたんだ右手で強く握り締めた。