視線を追うようにして上を見上げれば。 重みのあるドアが目に入る。 その上にかかるプレートをみた瞬間。 「あー!!」 耳が張り裂けるような大声をあげた。 それには、彼もビックしたようで。ビクッと肩を動かす。 でも、そんなこと気にしてられない。 思い出した。やっと、理解した。 なんで彼に見覚えがあるのかも。彼を見たことがあるのかも。 だって。この人。