大声で好きを。




思い出した。
あまりにも急いでたから、お弁当持たずに家出ちゃったんだ。


私は、ハァと肩を落とした。



「家にお弁当置いてきちゃった….…」


「わーお。買うしかないねー」



静かにそう呟く日和。

私は、あーと声をもらしなが財布を取り出す。



「ごめん。買ってくるね」


「分かったー。待ってるね」


「あ、先食べてて」



そう言うと、私は足早に教室を出た。

向かうは、売店。


今の時間帯だと混んでそうだなー。


賑やかな廊下を駆け足で通る。