大声で好きを。





それが終われば、時間はあっという間に過ぎていく。

気がつけば、4時限目が終わるチャイムが学校に鳴り響いていた。

私は、んーと伸びをして机の上を片付ける。



「美優ー。ご飯、食べよーう」



お弁当を持った日和が、私のところまでやってきた。

私は、笑って頷く。



「ここでいい?」



そう聞けば、日和はうん!と頷いて近くの机をくっつけた。

私は、ロッカーからバックを取り出してお弁当を探す。


……んだけども。
ない。ここに入ってるはずのお弁当がない。



「美優ー?」



私の様子が気になったのか、日和が横に並んだ。

私は、朝の記憶を順に追っていく。


確か、朝ギリギリに起きて。
間に合わないからって、朝ごはんは食べてかなかったはず。



「あ!」



私は、悲鳴に近い声をあげた。