あと、もう少しだけ

俺の予想をあいつは遥かに上回った。



「お前、高校どーすんだよ。行かないのか?」



いや、この頭で行ける高校なんてそう見つからないだろうな。



というかバカだから受験ナメてんだろ、一輝は。



「そりゃあ、高校行くでしょ!青春って言ったらやっぱ高校だしな」



そういってアハハと笑う一輝を見ていて、ちょっと真面目に危ういと思った。



というか、中学は青春じゃないのかよ。


「青春する前に、お前のその頭どーにかしないとどっこも入れないぞ。せめてワークとか教科書の計算問題は完璧にしないと。」



「ふーん…というか、早く教えろよー!お説教は聞きたくないんだよー」