あと、もう少しだけ

飛行機に搭乗して、席に座った。



左から一輝、俺、伍姫、月歌の順に座って、シートベルトをした。



一輝と伍姫の隣に座りたくない、とおねだりしてきたので俺が伍姫の隣に座った。



少しすると飛行機がぐらっと動き出し、やがてふわっと宙に浮いて飛び始めた。



一輝は慣れた様子だけど、隣に座っている伍姫は初めて乗ったらしく、小さな窓から外の風景をじっと見ている。



「お前、乗るの初めてなの?」



「うん、初めてだから…すごいよね!本当に飛んでるんだ…これ」



大きな目をキラキラさせながら、すごーい連呼している伍姫。



しかも隣だし…距離は肘掛け1個分だし…近い…



気にしなければいいのに、なんか気にしてしまうんだよな。