あと、もう少しだけ

「なぁなぁいこーぜ!早くしないと美少女ちゃんが取られちゃう〜」



そろそろ腕が痛くなってきたので、しぶしぶいいよ、と言った。



伍姫の席に行くと人だかりがすごくて戦争状態。



噂を聞きつけた他のクラスの人たちも集まってきていて、女子も男子も関係なくバーゲン状態。



俺も少しでも話せたら…と思ったけど、話しかける勇気がない。



一輝はブンブンと後ろから手を振って、気づかれようとしている。




すると授業の始まりをしらせるチャイムが鳴った。



「やっべ、次移動授業じゃん!」



「あ、教科書借りんの忘れたー!」



「次美術?あ、絵の具セット忘れたわー」



なんて言いながら、走って帰っていく人達。



だだだっと足音が鳴り響いて、チャイムがなり終わった後に先生がガラッと入ってきたからセーフだった。



…次移動授業だった人の事が心配だけどな。



伍姫をチラリと見ると、疲れた…とでも言うような顔をしていた。



あんなに人来られたら、さすがに困るよな。