あと、もう少しだけ

びっくりした顔をした女の子は、ワンピースの後ろから白いノートと白い鉛筆を取り出した。



ん?いつの間に?どこからそんな物が……



削られている鉛筆をノートに走らせた女の子。



何を書いているんだろう?



というか、この女の子は誰なんだろう?



俺は逃げることをせず、夜道に立ち尽くしていた。



女の子は何かを書けたようで、俺にその真っ白のノートを差し出した。