雛海said

お風呂から上がったら桐島君はいない。

さっき部屋にいったんだよね。

あ、今日宿題あったんだ。

やらなくちゃ。

トントントントン(階段を上がる)

この横の部屋に桐島君がいるんだな…。

なんか、はずかしっ///

ガチャン

はぁ、でも今日はほんとに疲れた。

「はぁ~」

トントン(雛海の部屋の戸がノックされる)

「!?は、はい?」

「あのさ…お前…俺と一緒に暮らすの…嫌じゃねぇーか?嫌なら…俺…」

「全然嫌じゃないよ!!」

ガチャ

戸を開けると桐島君が立っていて…だけどなんか様子が変?

「ほ…ん…と…に?」

バタン

「き、桐島君!?」

桐島君が急に倒れちゃった

「どうしよう…えっと、体温!!」

私はそっと桐島君の額に手をおいた。

熱い…熱だ。

桐島君を私一人で部屋に運ぶのは無理だし…私の部屋ならなんとか…


私は桐島君を自分のベッドに寝かせ、熱をはかり、濡れタオルを額にのせて、風邪薬を買いに出た。

「大丈夫かな?」

心配で私は走って家に帰った。

「ご飯は食べてるから薬飲ませて平気だよね」

起こしていいのかな?

「き、桐島君、桐島君、桐島君」

「ん?」

「大丈夫?薬買ってきたの、飲んで?」

「俺…ここは?」

「私の部屋だよ、桐島君の部屋に運ぶのは無理だったからこっちに寝てもらったの、熱があるからこれ飲んで」

と私は薬と水を桐島君にあげた。

「ワリィな迷惑かけちまって…」

「大丈夫だよ!引っ越しとかで疲れちゃったんだよ、おとなしくここで寝てて、私は宿題してるから!」

「いや部屋に戻る」

「戻ったら私が看病できないでしょ!ここで寝てて」

「………わかった。」

桐島君はすんなりと横になり寝てくれた。

私は宿題を始めた。