あぁ、消ゴムなかったんだ。

怯えすぎも良くないよね…。

怯えられていい気持ちとかならないだろうし。

慣れていかなきゃ。




あっという間に放課後





「それじゃあ、また明日ね~」

「うん、バイバ~イ」

はぁ、怖かったなぁ~桐島君…あれ?

あれって桐島君!?

これは仲良くなれるチャンス!!

怖いけど…怯えすぎもダメだからね!

「き、桐島君!」

「あぁ?」

う…怒ってる…

「あ、ワリィ…またあの女子らかと…」

「あ、ううん大丈夫!」

よかった私に怒ってるんじゃなくて。

「桐島君も家こっちなんだ!」

「あぁ」

「偶然だね!!私もなんだ!」

「へぇ」

あぁ、話題がない…。

どうしよう。

「お前…なんで横歩いてんの?」

「へっ?あ、ご、ごめんなさい!」

「いや、別にいいけど。」

「そう?いいなら」

あ、家見えてきた!

「私ここなの!」

「は?」

「ん?」

「俺もここなんだけど…」

「え。違うよ、ここは家の家だよ!!」

「俺もここなんだって。」

ガチャ

「二人ともおかえり!」

「お母さん!!」

「雛海、海翔君、二人ともお話があるの!」

なんだろう?

「あのね、今日から雛海と海翔君は同居するのよ!」

「「はぃ?」」

私と桐島君は声を揃えて驚いていた。