午前中の授業は奏にとって、退屈で仕方がなかった。
何も耳に入ってこなかった。
しかし、そんな午前中の授業も今やっと終わり、
早々に奏の教室にサナと新太が来た。
なぜ、サナも来るのか不思議で仕方なかったが
今朝のようにもめるのも面倒なので
奏は何も言わなかった
「で、桜奈ちゃんはお昼はどこにいるのよ」
なぜか、サナが妙に張り切っていた。
「教室で昼飯食べるって聞いた」
3人は桜奈の教室に行ったが
教室に桜奈はいなかった。
桜奈と仲のいい女子たちはいるのだが、
桜奈だけがいなかった。
「あ、桜奈の彼氏!」
桜奈と仲のいい女子が何人か来た。
「ねね、桜奈ちゃんどこにいるかわかる?」
「桜奈なら蒼月先輩とかと一緒に図書館に行ってましたよ」
蒼月先輩…
初めて聞く名前だった。
「図書館ね、ありがとう」
奏での中に不安が募る。
蒼月とは一体誰だろうか。
もし、サナが言っていることが事実で別れ話をされたら