ったく…


「世話がかかるやつ。」


「ごめん…」


怖かったのか、俺のTシャツの袖を離さない。


「はぐれてんなよな。
絶対離すなよ。」


ぎゅっと手を繋いだら、
華は安心した顔をした。


どうしよ。


可愛いとか思ってる。



「っし、仕切り治して
出店回るか。」


「麗奈たちは?」


「アイツ等はアイツ等で
やってるからいいだろ。」


多分、セツナも
邪魔されたくないだろうし。