放課後
華を迎えに来た。


「華!」


「…欄…」


しゅんと眉毛を下げ
しっぽも耳も下げていた。


「帰ろ。」


「もう送ってくれなくていいもん。」


「いいから。行くぞ。」


「今日は麗奈と帰るの!」

完全に避けられてるじゃん。


「華ー、私先に帰るよー。」


「ちょっ!麗奈!」


さすが麗奈。
麗奈が気をきかせて先に帰った。


「ほら、華帰ろ。」


華を引っ張って教室から連れ出した。