side欄


「あっちぃぃ…」


「そろそろ屋上もあちいわな。」


華の足もすっかりよくなって、季節は夏。


俺とセツナのさぼり場所の屋上も、そろそろ限界。


場所変えよ。


「なー、お前最近麗奈につきまとってるんだって?」

「つきまとってるって
華が言ったんだろ。」


「アイツ、ぶりぶり怒ってたぞ。」


最近の華は、
いつもぶりぶり怒っている。


何故なら毎回、華の友達の麗奈にコイツがくっついてるから。


女遊びもぴったりなくなったし。


「お前、病気にでもなった?」


「あ?なるわけねーだろ!」


「じゃあ何で麗奈にくっついてんだ?」


「好きだから。
いつか絶対泣き顔みるって決めたから。」


「うん。重症。
病気だ病気。」


だってセツナが、
好きなやつができるって
あり得ねえもん。


「欄ちゃん、人はな変わるもんなんだ。」


「まさか、マジで?」


「うん。
はまりすぎてヤベエ。」


はああああっ!!

おい、マジかよ。


セツナが、にやけてる。


1に女。
2に女。

とにかく女とヤルことしか頭にないコイツが?