ワンルームのアパートに
独り暮らしのヒロト。



学校をさぼって、
抜けだしてヒロトのアパートに着いた。


304号室のドアを開けた。


あれ…
玄関には私のじゃないヒールがある。


まっすぐ進んで、部屋に行くと…


「え…嘘。」



ヒロトと私じゃない女が
寄り添って寝ていた。



これってさ…浮気だよね。


今日さ記念日だよ。
知ってた?


「…ん…え…華?」


こーゆう時さ、女って
恐いよね。


私は冷静に、笑っていた。


「おはよ。ヒロト。」


「は…な…何で?」


「言い訳くらい言えば?
許してあげなくはないからさ。」


「ヒロト、誰このガキ…」


私達のやりとりに
目を覚ました女が言った。


「いや…彼女ってか…
華、悪い別れてくれ。」


別れてくれか。


「さようなら。」