side欄

「卒業…しちゃったな。」

「おう…。びっくりだ。」

卒業式を終え、
屋上に来ている俺とセツナ。


散々、やりたい放題やってきた俺等は卒業できたのが不思議だ。


「セツナは、gold行くんだったか?」


「ああ。
正也さんにしごかれてるけど。」


俺がモデルの仕事してるから、俺の穴埋めをセツナがしてた。
そのままgoldに就職するんだと。


「「「欄ーっ!!」」」


ガチャリと開いた
屋上のドアから数人の女たちがやってきた。


「おい…なんだよ…」


「アイツ等、欄のセフレだった女たちじゃん?」


ぇえ~



俺の前に仁王立ちする
女たち。
里奈が中心にいる。


「えっと…なんか…怒ってますか?」


「復習しにきたのよ。」


ふ…く…しゅう??


「へ?」


「私等、アンタにいいように使われてさ結局ポイ。
あの犬と幸せになろうたってそうわいかないわよー!」


「は?待て待て。
里奈、謝ったろ。落ち着けよ…な?」


ジリジリと近寄ってくる女たち。



迫力はんぱないっす…



あーマジで俺…
チャラ男だった俺…


恨むわ~



「ちょ…落ちるから!
悪かったって。何、俺こっから男とされんの?」


「おいおい。お前等はやまるなって!」


セツナも慌てるくらい
俺、ピンチっす…


屋上にはフェンスないから今俺、ギリギリなわけ。



「クククっ…なんてね。」


「は?」


里奈が笑ってる。


「欄にさよなら言いに来ただけよ。」


「はああ?
お前等…ふざけんなよ。
マジで…俺…」


「怖かった?」


「怖かったに決まってるわ!!」



チビったわ!