「蘭はすごいなって思って。」


「何が?」


「モデルってゆう夢に向かって、ちゃんと進んでる。私は…何にも夢ないから。」


とりあえず進学って思ってるだけだから。


「そんなことねえよ。
モデルの仕事見つけられたのも、華のおかげだし。」

「私の?」


「華が理斗さんと幼さななじみだったから、たまたま見つけられたんだし。」


「まあそうだけど。
蘭が遠くに行ってしまう気がするんだ。」


「行かねえよ。
俺はちゃんと華の側にいる。」


私の手を自分の頬に
持ってきて私を見つめた。


ドキドキがます。


「……離れない?」


「離さない。
っつうか、忠実なる犬でしょ?華。」


う…
それを言われたら何にも言えないな。