イベントが終わると
真っ先に欄が駆けよってきた。


「欄。凄かったよ!」

「かっこよかった?」

「うん。」


楽しそうに笑ったあと
急にキスがふってきた。


「んっ…ら…ん?」


「俺、離さねえから。
理斗さんには負けねえから。」


「うん。離れないよ。」


「もっかいしていい?」


え…



「こらー。アンタたち
いちゃこらしてんじゃないわよ!」


私たちの間に入ってきたのは、理斗のモデル事務所の社長。真琴さん。


前から思っていたけど
真琴さんって…


「おかま…」


「誰がかまだって!」


禁句みたい。


「真琴さん、俺…「わかってるわ。欄くんにはアタシの事務所に入ってもらうわ。」


マジですか!?


欄がモデルデビューしちゃいました。