街の路地裏にひっそりやってるカフェ。


「なんか…大丈夫か?これ。」


「場所はあってる。」


会員制って書いてある…
俺等入れんの?


二人してびくびくしながら、とりあえず入ってみた。


カフェ?って感じじゃないから。


高級レストランみたい。


「櫻井様と風間様ですか?」


「あの…「伺っております。こちらに。」


店員に案内され、
個室に案内された。





ドアの中には、サングラス姿のモデルオーラばんばんの理斗と…スーツイケメン。




「華ー!!」


華を見た瞬間、
わしゃわしゃと髪を撫でた。
そんで抱きしめようとしたから…


くいっと華を引っ張って阻止。


ちらっと今見たよな?


やっぱりあぶねえ。


「理斗、欄連れてきた。」

「うん。とりあえず座んなよ。」


「理斗、紹介しなさいよ~」

あ?
スーツのイケメン様子おかしくないか?


「真央さん、この子俺の幼なじみの華。」


「わんこはいいのよー。
アタシが言ってるのは、そっちのイケメンくんのこと!」


やっぱり華はわんこなんだ。
ってそうじゃなくて…

やっぱりスーツのイケメン…

明らかに…かまさんだよな…


「あー欄くん。
どう?ぴったりだと思わない?」


「そうねー。合格。
あなた、来月の【R】の店のイメージモデルにけっていー」


「えー!欄がモデル!?」


モデル?


オレガモデル


「はあ?いや…無理。
絶対ない。」


「何で?キミ自分好きでしょ?」


「まあ…ってそんなの関係あります?」


「モデルはそれが大事だから。」


「いや…だって理斗さんのブランドですよね?」


「うん。」


理斗がプロデュースした
ブランド【R】

若者に人気でネット販売されていた。

そんなRが店を出すんだから、それは世間は大騒ぎで…


「俺、素人っすよ?」


「欄。黙って私につかまりなさいよ。」


つか…ま…


「つかまりませんよ。
俺、モデルとか向いてませんもん。」


第一、面倒くさそー