欄の家に行くと、


ガチャリとドアが開いて、
出てきたのは…


「あら?まさか噂の華ちゃん?」


もしかしなくても
欄のお母さん。


欄と似てるし。


「あ、はい。華です。」


「あのバカ息子よろしくね!!なんなら今日泊まってってもいいわよ~」


ぎゅっと私を抱き締めて
嵐のように欄のお母さんは去っていった。


なんか…かっこいい。



スーツが似合うし、
風のような人だけど
素敵なお母さん。




「華ー!!そいつ捕まえて!」


「え?」


中からそんな声がして、
玄関から飛び出てきたのは…


「キャハハハッッ!」


黒髪のちっちゃい男の子。


ガバッ


「うにゅっ…」


私に飛び付いてきた。


「はなー。待ってたぞ!」


くりくりのお目目と
ちっちゃい口。


チワワくんだー。


「キラ、飛び出るな。
つうか華から離れろ!」


「やだー!!」


欄がげっそりしてるよ