「うっわああッッ!
おっきな水槽ーッッ!」


最初の行き先は、水族館。


「ねーねー蘭。あっち行こう~。」


げ…聞きたくない声…


蘭たちのグループだ。


何楽しそうにしてるのよ。
くっつかないでよ。


私の蘭なのにぃ…


イラつく。


「あ、かわいいやつ見っけ。」


後ろから声がしたと思ったら、欄が私を抱き締めた。

「……。」


「華?」


私ってすっごい嫉妬しいなんだな。


「…あっかんべーだ。」


蘭は別に悪くない気がしたけど、ちょっとムカついて欄から離れた。