相手はお袋だった。


「はい。」


『あ、蘭?熱大丈夫?』


「あーうん。下がった。
多分。」


『良かったー。
お母さん今日、仕事が立て込んでて帰れないのよー。』


「マジ!?」


『何、なんか嬉しそうね。』


「別に…
わあった。こっちは大丈夫。犬がいるから。」


『犬?何言ってるの?』


「んでもねえよ。
じゃーな。仕事頑張って。」


『うん。愛してるわよ~
僕ちゃん。』


うざい。