勝手にキッチン借りてごめんなさい!


そう思いつつ、
卵粥を作った。


「欄、できたよ。」


「あーん。」


だらんと座ったまんま
口を開ける欄。


食べさせて…と?


甘えん坊じゃないですか?


「嫌だ。」


「お願い。」


うるっと目を潤ませて
私を見つめる。


うぅ…


辞めてー。
そんな目をしたって…


「はい。」


あげちゃうし!


「うま…もっと。」


「はい。」


結局全部私が食べさせた。