あたしの中で河村君は友達以上になっていた。
いつもメールしたり、電話をしているうちに多分どんどん惹かれていた。
逢いたくて、逢いたくて仕方なかった。
だから、あたしは河村君を呼び出した。
『河村君の家の近くまで行くから少しだけ逢って欲しい』
そんなメールを送ってあたしは河村君に逢いに行った。
その日は逢わずにはいられなかった。

そして、河村君に打ち明けた。
本当は好きな人がいること。
まだ、完全に忘れられていないこと。

『俺は3番目でもいいよ』

それは旦那とカレの下でもいいってこと。

だけど、あたしは河村君に『大好き、本当にごめんね』と泣いて謝った。
河村君への想いはその時はまだ友達以上だったのかもしれない。
でも、河村君には傍にいて欲しかった。
都合のいい話だけどね。

でも、これがきっかけであたしたちははじまった。
友達以上から恋人へ。