カラオケ。
飲んで歌って、すごく楽しかった。
あたしはただ嫌な時間を忘れたいために河村君を利用しているんだって思い込んでいた。
でもね、本当は惹かれていたの。
まっすぐで、おもしろくて、いつも笑わせてくれる河村君に。

酔いが回ってきたあたしは河村君の隣に座って寄り添っていた。

『おねぇ、飲みすぎ』

って言われながらもそんなに飲んでないのにお酒の弱いあたしはあっという間に酔ってしまうんだな、これが。

河村君の肩に頭をコツンと乗せていると
振り返った河村君があたしに不意にキス。
唇と唇が触れたくらいのキス。
でも、その後、優しくまたキスをしてくれた。

ドキドキドキ。

そしてその後、車の中であたしはまたキスされた。
胸を触られ、まるでこのままされちゃうような感じ。
でも、あたしはストップをかけた。

『まだ、出逢ったばかり、これ以上は駄目だよ』

本当はエッチしたかったのかもしれない。
でも、何かがあたしを止めたの。

~内緒の話~
河村君は実はドキドキだったそうです。
お酒の勢いもあってできたような行為。
止めてくれてよかったですと言っていました(笑)