向日葵色の恋【完】

「何すんのもうっ」



らしい、なんて。



ずるいなぁ。



「ぉわっ」



やり返せば、輝もやり返して。



いつしか水のかけあいになっていた。



周りからみたらカップルに見えたりするのかな。



そう考える心の奥に、少しだけ罪悪感。



「ちょっと輝!かけす「輝くん!」



私の声を遮るように、誰かの声がした。



振り向くと、白い肌が最初に目に入る。



「芽依…」



芽依ちゃんだ。



全身の血が引く感じがした。



「どうして雫輝先輩と一緒にいるの?」



先輩を強調するもんだから、怖いってものじゃない。