向日葵色の恋【完】

とりあえず歩いてはみるが、人に押されたりでまともに歩けない。



さっきは伊澄くんが気にかけてくれてたからだったのか、と思い出す。



大きい浮き輪を持った人たちが、無理矢理人の間をすり抜けて行く。



(こんなの流れるプールなんて言わない…)



「ちょっとどいて〜」



と、チャラチャラとした男の人の集団が、私の前を大きい浮き輪で通り抜けようとした。




「あ、ちょ、わ」



浮き輪に押され、足を滑らせた私は、そのまま水の中へ頭まで沈んでしまった。



早く顔を出そうともがくが、男の人たちの浮き輪が邪魔して外に顔を出せない。



後ろに下がろうとも、流れが強く前にしか進まず、前には男の人たちがいる。



「っ」



とうとう息が苦しくなり、やばいと思った時、