向日葵色の恋【完】

「ち、千陽ちゃんも結構…うん…冒険者だね」



「これくらい普通だよずぅちゃん〜」



周りの後輩を見ても、自分の水着が可愛く感じるほど露出魔ばかりで。


芽依ちゃんなんて細いし白いしで、どんなに水着がアレでも似合ってしまう。



これは理不尽だな、と自分の体型を見て思った。



Tシャツなんて着たら、逆に目立つかもしれない。



握っていたTシャツをバックに入れ、そのままロッカーの鍵を閉めた。



入り口に行くと、もうほとんどの男子は着替えが終わっていて、女子を待ちくたびれたように見ていた。



「先生は?」



聞けば、伊澄くんの友達の健吾くんが答える。



「トイレっす」



言わずもがな苦笑いが漏れるわけである。