向日葵色の恋【完】

私のせいで2人の間に亀裂が入ってしまっているのだろうか。



それから2人の声が聞こえることはなかった。



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「あ!あれウォータースライダーじゃない!?」



そんな後輩の声で、目が覚めた。



いつの間にか寝ていたらしい。



「先輩よだれ垂らしてましたよ」



「えっうそっ」



「うそ」



伊澄くんが悪戯に笑うのをキッと睨み、窓の方へ視線を移す。



すると、



「た、たかぁ…」



これでもかってくらいカーブした高いウォータースライダーが見えた。



「あんなとこ滑ったら地上に着く前に蒸発しますよね」



「蒸発って…」



伊澄くんのよく分からない言葉に苦笑いを零す。