確かにそうだけれども。



「そ、そうだけどさあ…」



「もうっ!つべこべ言わずそれ着なさいよ!!」



美涼がすごい形相でそんなこと言うから、何も言えずに何回も頷いた。



美涼の怒鳴り声で、何人の人を振り向かせたかは、知る由もない。



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「うげええええ」



夜。



鏡の前で水着を着てみたが、自分の体型の悪さに吐き気を覚える。



「こんな体型で…みんなと…」



しょんぼりとしながら、水着をバックに入れてベットに横になった。



深い深い溜息が宙を舞う。



時計を見ると、もうとっくに今日が終わっていた。



スタンドライトを消し、目をつむる。



あした伊澄くんにバカにされる自分を頭に浮かべながら眠りについた。