「もちろん行くよ…」



『さすが先輩。じゃあ明後日、学校の正門に9時集合です』



「はーい…」



プールといえば水着。



水着といえば体型だ。



『もちろんビキニですよね先輩?』



「はあ?」



部屋にある等身大の鏡を見て、ムリムリと首を振る。



こんな下っ腹の出てる幼児体型では、申し訳なくてビキニなんてもってのほかだ。



『先輩が太ってることなんてみんな知ってますよ?』



「切るよ?」



『ちょちょちょ、嘘です嘘です。ぶっちゃけ先輩スタイルいいんですから、自信もってくださいよ』



ケラケラ笑いながら発する伊澄くんの言葉を、誰が信じるものか。



「ビキニなんてムリですぅ〜」



多少ふてくされながら言うと、伊澄くんがフッと笑い



『あとで見せてもらいますよ。オレだけに』



無駄に色っぽい声でそう囁いた。