向日葵色の恋【完】

「ずぅちゃん今日打ち上げいく?」



バスの中で打ち上げの話しになり、千陽ちゃんが私に問うた。



「お父さんがね、今日は真っ直ぐ帰ってきてほしいんだって」



「あれ、珍しいね」



「ほんとだよね」



お父さんは私を基本的自由にしてくれる。



なんだか、胸騒ぎがした。



「先輩行かないならあたしも行かなーい」



すると1人の後輩が声をあげる。



そんな後輩の言葉を皮切りに、私も〜私も〜と次々にキャンセルが出てきた。



「あーわかった!!じゃあ宮田が出席できる日にしよう!」



申し訳ない気持ちもあったが、そんなみんなの気持ちが嬉しくて笑顔が零れた。



「ありがとうみんな…」



夜道を駆けるバスの外には、曇った夜空が広がっていた。