向日葵色の恋【完】

「まだやれる」



私の呟いた声を、みんなは聞き取り頷いてくれた。



「ずぅちゃん!」



千陽ちゃんからのパスを受け取り、ドリブルで相手のゴールを狙う。



残り1分。



ボールを取られるが、また取り返す。



それを何度か繰り返し、自分の流れに持っていく。



残り30秒。



もうみんなとこんなに熱くなってバスケすることなんてない。



15秒。



この勝利を掴めなかったら、何かに踏み出す機会を逃してしまう。



10秒。