向日葵色の恋【完】

『がんばる…』



最後の一粒が落ちたっきり、涙はずっと零れなかった。



輝が私の頭を優しく2回叩き、



『_____。』



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「んー…」



伸びをすると、鳥の鳴き声が聞こえた。



目を開けると、カーテンの向こうから青空が見える。



快晴だ。



(あの時輝はなんて言ったんだっけ…)



夢の中の懐かしいエピソードを覚えている限りで思い出すが、ところどころ抜けてしまって意味を成さない。



今日は大会だ。



気持ちを切り替えなければ。



頬を軽く叩き、準備を始める。



夢のことは次第に忘れていった。