向日葵色の恋【完】

『じゃあ受けなきゃいいだろ』



泣きつく私に、輝はそう言い放った。



心配するでもなく、応援するでもなく、ただ冷たく言い放った。



『なんで!?輝は私と同じ高校じゃなくても構わないの!?』



情けないと思いながら、恥ずかしさを捨てて叫んだ。



輝は呆れたとでも言うように頭をかき、



『俺が応援すれば勉強するって?雫輝と一緒がいいって泣きつけば頑張るって?』



少しだけ強めの口調で。



『俺は雫輝が落ちるはずないって思ってる。それだけ』



涙でグシャグシャになった顔を見て、輝は微笑んだ。



まるで慈しむように優しく。