向日葵色の恋【完】

『行けないよ…』



あれはそう。中3のときだ。



『輝と同じ学校なんか、いけないよ…!』



輝とずっと一緒にいたから離れるのが嫌で、高校も一緒の所と決めていた。



ただ輝の受ける高校は、倍率も高ければレベルも高い高校で、
受かるために必要な点数にあと50点以上届いていなかった。



受かるはずもなければ、目指せるレベルにも到達していない。



ほぼほぼ絶望的だった。



輝はといえば、先生にも安心だと言われるほど点数はたりていて、不安要素なんて1つもないような姿勢だった。



ある日私は、輝の前で声をあげて泣いた。



同じ高校に行けない。どうしたらいいのか分からない。



そう泣きついた。