向日葵色の恋【完】

「…っ」



一瞬で後悔した。



見なきゃよかった。



心からそう思った。



「芽衣ちゃん…」



輝の隣を歩くのは、あの芽衣ちゃんだった。



私の定位置に芽衣ちゃんがいた。



この流れだと、輝は自分の部屋に芽衣ちゃんをあがらせる。



胸がキュゥっと苦しくなって、カーテンを思わず閉めた。



(私だって輝がいた場所を伊澄くんに歩いてもらってる)



何が私をそうさせているのか、この痛みはなんなのか。



分かりたくないし、知りたくなかった。



その夜はご飯を軽めに食べ、お風呂に入った後、疲れていたのかぐっすりと眠りについた。