向日葵色の恋【完】

「ほら、部活で遅くなる日なんかはよく家に上がっただろう?」



「うん…」



「最近はそれがないから、どうかしたのか心配になってね」



お父さんは変なところに鋭く、必要なときに鈍い。



(こういうことにはすぐ気づくんだから…)



「大会があったし、自主練でもしたかったんじゃない?」



適当に返事をして、次の質問から逃れるように自分の部屋へと急いだ。



自分の部屋から見える隣の家は、輝の家だ。



まだ部屋の電気はついていないみたい。



なんだか自分がストーカーみたいで、一瞬嫌気がさした。



「?」



外で話し声が聞こえた気がする。



(輝…?)



不思議に思い、カーテンを開けて外を見た