やっと学校に着いた頃には既に2時限目を超えていた。



蝉の声が耳をつんざくように響く。



「あー誰かさんのせいで余計な体力消耗したし暑いし!これはアイスくらい奢ってもらわないとなぁ!」



「2時限目ってなんだっけ?」



「人の話聞いてる?」



「え?聞いてるの私だよ???」



はあ、と大きすぎるくらいの溜息をついた輝は、
うーんと考える動作をとったあと



「覚えてねえ」



首をひねった。



「使えねえ幼なじみだよまったく」



「おまえだけには言われたくない絶対」



そうこうしているうちに先生が私たちに気づき



生徒指導を受けたのち、授業をまともに受け始めた頃には



4時限目も始まっていた。