太陽の光が、パッと目の前に広がった。



黄色い世界。



向日葵畑。



「俺、雫輝と約束してたことがあったんだ」



向日葵を見ながら、輝は呟く。



「高校受験の勉強をして、雫輝が切羽詰まって泣きべそかいてたときに」



私は、ふと思い出す。



夢の中で見た、懐かしい記憶。



輝の言葉を思い出せないでいた、あの記憶。



「…I will be in place for you」



「なんて言ってるの?」



輝は私を見つめて、静かに笑う。



そうか、思い出せないのは、輝があのときも英語で言ったからだったのか。



輝の顔を真っ直ぐに見つめる。



やがて、輝は口を開いた。