向日葵色の恋【完】

「ほら。神社の横」



輝は神社の方を指差していた。



振り返り見てみると、月の光を浴び、その黄色を一層輝かせている向日葵があった。



「綺麗…」



思わず漏れた声。



今まで見てきた向日葵の中で、1番幻想的だ。



太陽でもない。



雨でもない。



星と映える風景でもない。



月の光だけを浴び、その姿をもって輝いている。



「あんな向日葵、見たことないな」



振り返る輝は微笑んで。



息をのむほど美しいその顔に、思わず見惚れてしまう。



「雫輝?」



無意識に伸ばした手が、輝の顔に触れようとしていた。