「あつッ!千陽ちゃん熱あるよ!」



「な、ないよ!大丈夫だよ!」



必死に大丈夫アピールをする千陽ちゃんだったが、フラフラとしていて説得力がない。



「環境変わると風邪ひきやすいんだよ。ホテル戻って!ネックレスなら私が探すから!」



「や、やだよ!なくしたのは私なのに、ずぅちゃんだけに任せられないよ!」



いやいやと首を振る千陽ちゃん。



足元もおぼつかない。



「探してる最中にフラフラされても困るでしょ?明日には帰らなきゃいけないんだから、時間も限られてる」



千陽ちゃんの顔を真っ直ぐに見つめると、千陽ちゃんは涙を零しながら



「ずぅちゃん、ごめんね…」



消え入りそうな声で呟いた。



「大丈夫だから!絶対見つけるよ」



私の言葉に頷くと、ホテルに戻って行った。