ふぅーん、と伊澄くんが笑う。



悟られまいと、冷静を装う私。



「次7番!」



だんだんと順番が近づいてきている。



「ひぃやぁぁぁぁぁぁぁあ!!」



早々に悲鳴をあげる7番の2人。



ビクッと肩があがる私を見て、伊澄くんは面白そうに片眉をあげる。



「怖そうっすね先輩?」



「な、なわけないじゃん?」



背中に変な汗が流れる。



どうして私はいつも、挑発だと分かっていながら乗ってしまうのか…



乗らなければ、素直に怖いと言えたのに。



自分の性格を思い、ずーんとなる。




「怖かったらオレに抱きついて下さいね。抱きしめてあげますから」



「結構です」