「そういえば今日って、消灯時間とかあるの?」



頭を拭いたタオルを肩にかけながら、千陽ちゃんに問う。



「基本ないけど、0時には電気消せって言ってた気がする〜」



「そりゃそーか」



ホテルは広くて、お風呂からは海が見えて、消灯時間は特にない修学旅行のような打ち上げ。



幸せな打ち上げだ。



「喉乾いちゃったから自販機行ってくるけど…千陽ちゃんは?」



バックの中に飲み物がないことに気づき、お金を持って立ち上がる。



千陽ちゃんはバックを漁ってた顔をあげた。



「私はあるから大丈夫だよ〜!」



「そっか!じゃあ行ってくる!」



そう言って私は、自販機のある場所へと向かった。