「はーーーさっぱり!!」



お風呂にも入り、部屋に戻った私は、髪の毛をガシガシと吹きながら叫ぶ。



「やっぱりすごい大きかったねお風呂!」



千陽ちゃんも温泉のことを思い出しながら、ニコニコと笑う。



温泉は今までないくらい大きくて、露天風呂からは海が見えた。



風が潮の香りを乗せてきて、とても気持ちのいいお風呂だった。



「また来たいね!」



千陽ちゃんの方を見て言うと、千陽ちゃんは、これでもかというくらい頷いてくれた。



「でも普通に泊まるとしたら、私たちには手出せないよね…」



「あ、そっか…」



千陽ちゃんのその言葉で、我に返る私たち。



「いつかまた来よう!?」



やけくそになって言う私を見て、千陽ちゃんは笑った。