向日葵色の恋【完】

「ずぅちゃんって伊澄くんのこと好きなの?」



「…っ!?ごほっ、ぶふぉっ」



美味しいお肉を食べようと口に入れたときだった。



千陽ちゃんからそんな質問が飛んだのは。



私は口に入れた肉を、元の形でお皿へ出す(汚くてごめんなさい)。



「な、なに言ってるの千陽ちゃん…」



「だってよく一緒にいるし…付き合ってるって噂も聞くよ?」



「なっ…!?」



想像もしていなかった話しに、目ん玉が出そうになる。



そんなデタラメ情報が飛び交っているのか…。



「私も伊澄くんも、お互いを恋愛対象にはしてないよ…」



そう言うと、千陽ちゃんは納得いかないように首をかしげた。