部員全員をスイートルームに招待、だなんて普通では考えられない。



由依ちゃんのお父さんって一体…



「いいじゃないっすか〜理由はなんにせよスイートルームっすよスイートルーム」



そこで能天気な伊澄くん。



確かにそうだけれども。



もし何かの手違いだとしたらって考えると、恐いってものじゃない。



「あ、あの白いホテルがそうです」



由依ちゃんが、ここから見える大きくて白い建物を指差す。



ここからでも分かるほどの大きさと、何より感動するべきところは



「海目の前!!?」



そう。



青く広い海が目の前なのだ。



「素敵〜!」



女子がキャッキャと騒ぎ、バスの中は今まで以上にうるさくなる。