向日葵色の恋【完】

「先輩も彼女のこと簡単に放っちゃいけませんよ」



「何も知らない人って、ほんとに幸せなんだなって心底思うよ」



私が輝を見ると、輝はふっと優しく笑って背を向けた。



(どういうこと…?)



今はもう、聞き返す余裕も雰囲気もその場にはなかった。



「意味深な言葉使って、構ってほしいだけっすよ。行きましょ先輩」



伊澄くんが私の手を引いて歩く。



なんだか冷たい手のひらに、どこか冷淡を感じた。



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「これ食べたら行きますよ」



「う、う、うう、うん」



プールで売られていた焼きそばを食べていると、伊澄くんがウォータースライダーを指さして言った。



ゾワッと鳥肌がたつ。