向日葵色の恋【完】

楽しくて、一緒にいたいって思ってしまったのは事実だ。



「俺が雫輝といたかったんだよ」



「え…?」



輝の思いもよらない言葉に、声を失くす。



「…って、言ったら?」



そう口角をあげる輝に、高鳴る胸を押さえつけるのが精いっぱいで。



「ば、ばかじゃないの」



逸らした顔が熱を持つのを、抑えられなかった。



「なに照れてんだよ雫輝」



「てれ、照れてないから!」



調子が狂って仕方がない。



こんなの私じゃない。



「あれ!先輩こんなとこにいたんすか!」



と、後ろで声がした。