諦めたはずなのに、やはり失恋した夜だったせいか眠れなかった。

ベッドで何度も寝がえりをうちながら、眠れない夜を過ごしていた。

時計が12時を過ぎた頃、あたしの携帯電話のバイブレーションが音を立てて震えた。
 

-…着信あり。先生…-


 
うそ……。

携帯の画面に映る文字を見る自分の眼が信じられなかった。

あたしはすぐに電話に出た。